鈴虫寺~願いを叶えにやってきてくれるお地蔵様~


謂れ

鈴虫寺の階段

鈴虫寺は正式名称「妙徳山・華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」という有名なお寺です。70年ほど前に、当時の住職が、鈴虫の習性などを28年研究し、一年中鈴虫の声を聞くことができるようになったため「鈴虫寺」と言われています。とにかく混雑するお寺で、京都市内や近県は言うに及ばず、遠くは北海道、沖縄から、はたまた海外からも参拝客がおいでになる、というから驚きです。土日祝日は、上野写真の階段は行列でいっぱいになります。朝一番で行くことを強くお勧め致します。

そもそも、なぜに「願いが叶う」と人気なのか。祈願するかたのお気持ち次第、といえばそうなのですが、境内にいらっしゃる「幸福地蔵」さまが少し変わったお地蔵様なのです。幸福地蔵さま足元はわらじを履いて居られます。これは、私たちのところまで歩いて来て、願いを叶えて下さる、というありがたいお話に基づいたものです。

わらじを履いたお地蔵様

そもそもお地蔵様は、あの世で地獄に堕ちた人々をも救ってくださり、願いを叶えてくださる大慈悲をお持ちになった仏様なんですが、全ての衆生が幸せになるまでは天上界に帰らない、という請願を立てておられる仏様なので、その姿は修行僧なのです。ですから一般に見かけるお地蔵様は裸足が多いのです。ところが、鈴虫寺のお地蔵さまはわらじを履いていらっしゃる。どこにでも来てくれる!なんとアクティブな仏様でしょう!

幸福地蔵さまにお参りしたら、お堂の大広間でお茶とお菓子をいただきながら住職さんの説法が聞けます。お祈りの仕方はその時に詳しく教えてくださいます。こちらの説法が「鈴虫説法」と言われ、この説法を聞くために訪れる人も居る人気ぶりです。

鈴虫説法

基本的に、並んでいるのは説法を聞くため。お地蔵様にお参りするだけなら、並ばなくても良い場合があるので、回りの方にちょっと聞いてみるとよいかもしれません。

ご利益

 縁結び、恋愛成就

創建

 享保8年(1723年)

お守り(縁結び)

 幸福御守(300円)

拝観時間

 9:00~16:30(17:00閉門)

料金

 大人500円、中学・小人300円(菓子・お茶付)

アクセス

阪急嵐山線「松尾大社駅」下車、徒歩約15分、市バス「苔寺道」下車、徒歩約5分、市バス「大覚寺行松尾」下車徒歩15分、京都バス「苔寺すずむし寺」下車、徒歩約3分

所在地

 〒京都府京都市西京区松室地家町31

動画で見る鈴虫寺

2015/10/23 に公開
全国各地の「伝えたい」、「遺(のこ)したい」、「広めたい」ものを紹介する「みんな­のふるさと」。 関西テレビの関 純子アナウンサーが、鈴虫の大好物「ナス」が必需品のお寺からお伝えしてします。

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